「病気の心」を読み、その行動を先読みする:摂食障害(拒食症・過食症)治療の課題を乗り越え、成功に導くポイント

さて、この3食を食べるという課題設定をクリアして、
成功に導くためには、ひとつのポイントがあります。

それは、
この課題はそう簡単にはクリアできるものではない
と言ってあげることです。

本人に対して、

「この3食をとるという課題は、そう簡単には出来ないよ。
普通はなかなか出来ないね。けれど、もし出来なければ、
それは病気の心に負けているということだから、
入院治療に切り替えるしかないね。ほんとできる?
できるというならやってみればいいけれど、普通は出来ないよ」

とあらかじめ話しておくことです。

この課題をクリアしなければ入院だとして、
クリアしなければいけないと思わせる一方で、
その課題を当然、クリアすべきというプレッシャーから
解放してあげることです。

週に1回のペースで診察を行っている場合、
一週間だけであれば、クリアできる人はいます。

しかし、これを続けることが、また至難なのです。

何故なら、一週間続けて、
3食を食べるという課題をクリアすると、自動的に体重は増えます。

一週間クリアできたという安心感からの気の緩みと、
体重が増えたことからくる
「このまま体重が増え続けるのではないか」という
不安・恐怖感によって、次の週から出来なくなってしまうのです。

よって、この病気の心の心理を先に読み、
一週間成功した時点で、このように話してあげることです。

「すごいなあ。よく出来たね。でも、今日、
体重測定をして、体重が増えてびっくりしたでしょ。
でもね、きちんと治療している限り、
体重は絶対に健康なレベルで止まるし、
この治療において絶対に太らせはしない。
それは、約束する。だから、このまま食べても、絶対に大丈夫。

この3食食べるという課題はね、普通はなかなか出来ない。

だから、一週間出来ただけでもすごいんだけど、
次に、この一週間出来ただけで、続けられない人が半分くらいいる。

3週続けて出来るかどうか、
それで本当に出来る力があるかどうかがわかる。
勝負はここからだよ」

病気の心は、出来るようなふりをして、相手をだまします。

その結果、
治療へのこうした課題への取り組み達成を失敗させ、
病気の状態であり続けようとします。

しかし、このように病気の心の動きを先読みし、
白日のもとにさらし、あらかじめ防衛線を張ってしまうと、
機能することが出来なくなり、
病気の心に基づく行動を防ぐことが出来るのです。

このように、
「病気の心」を読み、その行動を先読みする
ことが、治療成功の大きな秘訣なのです。


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