1、個人での体重測定を止める:摂食障害(拒食症・過食症)の病気の心を遮断する治療方法の第一歩

これは、本人がひとりで体重測定することを止めるという意味です。
治療では、もちろん体重測定を行います。

何故、最初に、体重測定を止めることを行うのか。

それは、体重測定こそが最も「病気の心」を強め、
「本当の自分の心」を弱めるものだからです。

治療者によって、
診察をどのように捉えているかは異なると思いますが、
摂食障害(拒食症・過食症)の治療における診察は、
「本当の自分の心」を強め、
わずかでも「病気の心」より優勢な状態にする
ことにその主たる目的があります。

ですから、診察では、心理教育によって、
治療の動機付けを高め、
「本当の自分の心」を「病気の心」より優勢な状態として、
例えば、「今週は、3食をきちんと食べよう」という課題を
実践できるようにと導くわけです。

しかし、そうした試みも、もし家で体重測定を行うと、
一瞬で、無に帰してしまいます。

何故なら、
体重測定でわずかでも体重が増えているという事実を見た瞬間、

「体重が増えてしまったあ。すごく太ってしまった。どうしよう」
「このままブクブク、ブクブク太り続けるんじゃないだろうか」
という病気の心が刺激され、強化されるからです。

診察時には、
「よし、病気を治すためにしっかりと3食を食べよう」と決意した
その思いは縮小し、その後は、いつものように食べられなかったり、
吐いたりする毎日が始まるのです。

治療にとって最大の敵は、体重測定です。

体重測定を止めることこそ第一にすべきことなのです。

具体的には、単に「体重測定を止める」と約束するだけではダメです。

癖になってしまった体重測定は、
体重計がある限り、その誘惑に負けてしまうものです。

家族の誰かに、体重計を隠してもらうか、
あるいは捨ててもらうことです。

実際、本人たちはその意味をよく知っています。



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