(4)摂食障害の病気の心性をなくす:摂食障害(拒食症・過食症)治療の第4段階

摂食障害(拒食症・過食症)の病気の根源は心です。

よって、治療の本当のゴールは、
摂食障害の病気の心をなくすことにあります。

表面的には、体重が回復し、
食事をある程度取れるようになっても、
摂食障害の病気の心がわずかでも残っていれば、
病気が再燃する可能性はあります。

それは、病気の心には湖面の波紋の原理が作用しているからです。

わずかな火種であっても、放っておくと、
徐々に火は大きくなり、再び大きく燃え上がるように、
病気の心がわずかでも残っていると、
ちょっとしたきっかけで病気は再燃します。

では、どのように病気の心を見抜くのか。

病気の心は、よく見ていると、ちょっとしたところに表れます。

例えば、

@一見、食べているように見えても、
肉類などを避けて食べ物の種類を限定する、

A体重が回復してもなお毎日、体重測定することに拘っている、

B治療目標などで決めた体重になった途端、
ピタリと体重増加が止まるといったことです。

他にもありますが、
ここではこの3つを例にとって、説明しましょう。

前者の2つの場合には、
「だって、他の女の子だってしているもん」
などと本人は言い訳をするかもしれません。

しかし、そのときはこのように言って下さい。

「もちろん、そうかもしれないね。
でも、普通の子だったら、それが治療のために必要だと言われたら、
肉類を食べることも出来るし、体重測定を止めることも出来る。
あなたもできる?

もし、できるならそれでいい。
しかし、それをやろうとしたら怖くて出来ないのなら、
その怖いと思う心こそ、病気の心なの。

だから、その心を治すために、あえて肉類を食べて、
体重測定を止めることをしなくてはいけない。

病気の心に打ち勝つ行動をすることによってのみ、
治すことが出来るのだからね」

後者の場合は、どこに病気の心が潜んでいるのか。

多くの場合、治療者が決めた体重でピタリと止まること自体、
おかしいことです。

人には、それぞれ適正体重があり、
どこか健康的な適当な体重で一定するものです。

しかし、それが治療者の決めた体重で一定するということは、
本人が意識していようとしていまいと、
どこかでコントロールしているのです。

これ以上増やさないようにとコントロールしている心こそ、
病気の心です。

治療者が43kgを体重の回復目標としていても、
47kgくらいまで回復して、淡々と過ごしているなら、
問題はありません。

しかし、43kgまでは順調に回復していても、
43kgになった途端に増えなくなったというようなことであれば、
病気の心が残っている可能性があり、
その問題について本人と話し合い、
病気の心と向き合わせる必要があります。



この記事へのコメント
湖面の波紋の原理、心にぐさりと突き刺さり、まさに22年間自分に巣食っているのはこれだと思いました。拒食と過食をさまよい、27キロと67キロを行ったり来たりを繰り返しましたが、平均体重まで来て落ち着いたところで結婚、妊娠、出産をしましたが、5年前に再発してしまいました。また痩せが始まりました。実は妊娠出産中には治ったように思っていましたが心の中から体重やカロリーのことが消えたことは一日もなかったのです。忙しさで火種が小さく小さくなっていただけだったのです。そして、再燃してしまった。
私はもう、完治は無理なのでしょう。今心療内科にかかっていますが、あまり変化がありません。千葉県にいい病院はありますでしょうか?
Posted by at 2007年07月13日 19:01
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