D湖面の波紋の原理:拒食症における食事全量摂取の大切さ

みなさん、
山や森、星空をそのまま映し出すような
凪いだ湖面を想像してください。
まるで鏡のような美しい湖面です。

そこに、ひとつの小石を投げてみたらどうなるでしょうか。

その小石による湖面の揺らぎは、
その小石が投げ入れられたところだけにとどまらず、
湖面全体に広がっていきます。

実は、これこそが病気の心の性質そのものなのです。

例えば、きちんと食事をとるように勧めたけれど、
目の前にある食事を少しだけ残したとしましょう。

普通であれば、

「よく頑張って食べたね。あと少しだったね。
少しずつ食べられるようになればいいからね」

と声をかけ、次の頑張りを期待すればよいかと思います。

しかし、この病気の心は、波紋の原理で作用します。
この場合、少し残したその心こそが、病気の心によるものです。

わずか残したその心は、
まさに凪いだ湖に投げかけられた小石と一緒です。
そのわずかが、徐々に多くなり、最終的には殆ど食べられなくなる。

これこそが現実です。

治療では、この湖面の波紋の原理を知って、
これを見抜かなくてはなりません。

本人の中には、
「次回は本当に食べよう」という本当の自分の心とともに、
「とは言っても、やっぱり食べるのは怖いな。
けれど、それを知られたくはないな」という病気の心があり、
自らこの病気の心を明らかにしようとはしません。

ですから、この場合、

「本当によく頑張ったと思うけれど、この少し残したのが、
次には、『もうちょっとくらい、いいや』と思って、
残す量が多くなる。そして、そうした言い訳が
繰り返されるようになってしまって、
そのうちに殆ど食べられなくなってくる。
病気の心に、湖面の波紋の原理の性質がある限り、
わずかでも残すことは、いずれ全てになってくる。
だから、努力賞は認めるけれど、これでは治らない。
この治療においては、100%全量摂取しかありえない。
絶対に残さず、全部食べるしかない」

と、このように伝える必要が出てくるわけです。


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